サンマルコ広場を目前にしながら路地へ迷いこんだ私。
Barでパニーニをほうばった後はまたサンマルコ広場方面へ向かいつつ路地を抜ける。
いくつも運河を越えて楽しく路地歩きが続く。
イタリアでしか見られない荷車や電話などの写真をとったりして遊んでいた。
すると路地の一角に楽器店を発見!
ひさしぶりに見るギターや楽譜、管楽器などなどに誘われて店内へ。
15帖くらいの小さなスペースに所狭しといろんな楽器が並んでいる。
ギターはナイロン弦タイプのフラットトップが人気らしい。
いかにもクラシックの国イタリアらしい感じ。
でもメーカーは聞いた事ないものばかり。
ギターの作りも今ひとつだが価格はそれなりに高い。うむむ。
ここイタリアに来てからずっと気になっていたのだが、どうもこの国ではポピュラー音楽がそれほど発展していないようだ。
MTVらしきテレビ局もイタリアのロックバンド(90年代アメリカ風ロック)とQueenを交互に流している。
10年くらい昔、ボストン・バークリー音楽院に留学していた頃にタイムスリップしたような錯覚に陥るサウンドが流れている。
Queenの楽曲でとくに人気なのはボヘミアン・ラプソディ。
滞在中に3回はテレビで見た。
観光にほとんど1日を費やした後にホテルで見たテレビから3回ですよ、3回!
ほんとうににフレディ・マーキュリーが好きなのねイタリア人。
まあそうだよね、オペラの国ですからねー。
やはりクラシック音楽やバイオリン至上主義なのかもしれないね。
歴史が深く、それを大切にする風土ということは裏返せばコンサバだってこと。
どうもイタリアは新しい音楽には疎いようであるが、そこも愛らしいと思える。
でもちょっと待て。
Tuck&PattiやPeter Gabrielの人気が高いのもイタリアなのだ。なんでだろー?
進んでるのか遅れてるのか、どっちが真実かわからないが、楽器店の生業からみるとギターに関しては日本の方が進んでいると断言できる。
日本のギタリスト諸君!ギター先進国としての誇りを持ちましょう!