#イタリア旅行記(10) コロッセオの馬

コロッセオで見かけた観光用の馬車を引っ張る馬。
顔の前に砂袋がひっかかている。
これはどういうイタリア人の知恵なのだろうと興味がわく。

いろいろ思案してながら見ていると馬が路上の縁石に袋をおいて顔を突っ込みだした。
そしてなにやらムシャムシャはじめる。
ああ、草がはいっていたんですね。
好きなときに食べて、仕事がはじまると首に下げて持ち歩く。
食べ散らかしても汚れないし、ナイスアイデアですねえ。

なんかこういう風景やアイデアにふれると、おおらかで自由で、イタリアの風土を感じてしまう。
いや、この馬車引きのおじさんだけのアイデアかもしれないが。
それからコロッセオ周りには闘士(グラディエーター)の格好をしたモデルのお兄さんがいっぱいいる。
記念写真を一緒にとってお小遣い稼ぎしてるらしい。
でもこの時期寒いのに、スカートはいて素足に甲冑では大変そう。
内股で肩のあがってる闘士との記念写真はかえってレアかもしれないが、一緒にとるときはギャラを事前交渉しないとね。

#イタリア旅行記(9) コロッセオ

フォロ・ロマーノ観光中、道路の果てを見ると見慣れた建物が見える。
映画の中で何回も見た有名な遺跡。
数々の特撮映画の中で好き放題に壊されていたあの場所。
「The Core」という映画のときは落雷で木っ端みじんになっていたなあ。
そう次の観光場所はコロッセオだ。

本物を見れたという感動よりも、映画のワンシーンを思い出してはほくそえんでしまう。
よくぞ何回も壊したものよ映画監督。
でも本物のコロッセオは圧倒的な重厚感、凄惨な歴史を感じさせるスピリチュアルな場所に感じた。

ここでもHIS添乗員さんの造詣深い説明が冴える。
コロッセオでは夜な夜な人々が集まっては人間対人間、人間対猛獣の闘いを観戦。
死傷者続出の凄惨なエンターテインメントに興じていたわけで。
屋根がないと雨の日に開催できないってんで何トンもする天蓋をかけた。
奴隷を使いコロッセオの壁に鉄柱を打ち込み無理矢理設置。
その頃にあけられた杭のあとが壁面に無数に散らばっている。
まるで砲弾を撃ち込まれた戦地のビルのよう。

奴隷も上流階級の人間もわけへだてなく観戦できたというが、そんなにみんなストレス抱えていたのかなあ。
人間って凶暴なんだなあと思うと、滅亡のシナリオは業なのだろうと納得。
僕らが今いきているこの文明もいずれ滅びるのでしょう。
現代社会に蔓延するストレスを取り除けるのは音楽じゃないかなやっぱり。

#イタリア旅行記(8) フォロ・ロマーノ

ローマ半日観光中盤、いよいよフォロ・ロマーノへ。
僕もゆくまで全く知らない場所だったが、HISの添乗員さんのお話によるとフォロ・ロマーノはローマ帝国の政治経済の中心地で、滅亡後に地中に埋もれてしまった都市。
で、今もそこを発掘している最中なんだそうな。

ふーんと思いながら眺めている自分。
今ひとつ感慨がわかない。
だって壊された建物や彫刻がゴロゴロしてる感じで、文化祭前の部室の裏みたいな感じ。
添乗員さんの説明によると、なぜこんなに遺跡が破壊されているかというのは、前時代の建物を壊し、その石や資材を使って新しく建物を建てたからなんだそうな。
で最後の頃には壊すのも大変なんで、壊しかけた神殿の柱をそのまま利用し、後ろにレンガを積んで教会を作ってしまったりしたそうな。

木の文化、木造、新築、遷宮の日本文化では考えられない発想。
うーん、まさに究極のリサイクル。
いいよ、いいよそういう考え方。絶対いいと思う。現実的。

僕はギタリストで、使ってるギターは中古。
1971年製のGibson L-5CES。今年で36年目。
全然現役だし、新品より良い音するんです。
でも今の音楽スタイルにあわせてめっちゃ改造しています。
それはギター屋さんが嫌な顔するくらいに。

過去のビンテージギターと考えれば罰当たりな改造かもしれないけど、それをしたおかげで今も現役で使えるわけで。
イタリアの人たちって遺跡を大事に守りながらも、かたや自分達の物としてわがままに活用しているんですね。
こういう感じ、すごく好きだなあ。いいなあ。いいなあ。

#イタリア旅行記(7) ローマ記念塔

路地を抜けて大通りへ。
ローマ市庁舎をすぎて道の反対側、ローマの記念塔が見えてきた。
遠目で見ると大きくて白い柱なのだが近づいてびっくり。
何かのストーリーを思わせる彫刻がびっしり刻まれている。

いったいどれだけの年月をかけて作ったんだろう。
きっと地道で忍耐強く丁寧にすべての作業を行ったのだろう。
この作品を作った人たちは本当に偉い。
きっと我慢強く、結果を焦ったりしないで向かい合ったのだろう。
自分にもこういった歴史を突き抜けてゆく作品が作れるように、もっと大きな忍耐力を与えてほしいと祈りながら記念塔を通り過ぎてゆく。

ローマ観光初日から考える事がすごく多い。
見るもの全てが自分の頭の中にあった扉を次々とノックする。
扉を開けてみると自分でも思いもしなかったような答えがそこにあったりする。
日本でのルーティーンの毎日を過ごしていたら決して開く事のない扉たち。
旅にゆく意味とは自分を再発見することなのかもしれないと気がつくと、今まであまり旅をしてこなかったことを少し悔やむ。

もっと世界を見ないとね。
頭の中のBGMはPat Metehnyの「See the world」。

#イタリア旅行記(6) 面白い車発見

トレビの泉での20分の休憩の間にジェラートをほおばり完食。
おかげでコイントスを忘れるが後悔なし。
それだけジェラートがうまかったという事だ。

また移動をはじめた我らツアー客一団。
次は神学校とローマ市庁舎へむけて歩き出す。
ローマは古い都市だからだろうか、駐車場というものがないらしい。
なので車は自然と路上に駐車されるようになる。

裏道は路上駐車であふれかえっているが表通りの迷惑駐車は少ない。
なるほど、止めていい場所といけない場所がちゃんとあって、みんなそのルールを守っているのだろう。
どこもかしこも無意味に駐車禁止の息苦しい東京とは大違い。
止めても渋滞など支障のない場所はおおらかに駐車を認めるべきでしょ。
この路上駐車のゴミゴミした様が都市のしかるべき姿ですね。

そんな路上駐車の一団の中に見た事ないオープンカーを発見。
いいですねー、かわいい。
そしてなんといっても楽しそう。
なんて名前の車だろう?

#イタリア旅行記(5) トレビの泉

さてトレビの泉観光。
HISの説明員さんがいろいろ説明をしてくれる。
ツアーがはじまるときにトランシーバーを参加者に配布。
みんなそれのイヤホンをつけていると説明員さんの話がバッチリ聞こえる。
必死においかけて近くで声を聞こうとしなくても良いし、たまに勝手に立ち止まって写真をとっていても説明は聞こえる。
これは非常に良いシステム。
おかげでマイペースな旅を続けながらも、遺跡の歴史の説明も聞けてとても楽しかった。

やっぱり観光するならそこの遺跡の歴史や物語をしらないと面白くない。
何の目的で作られたものなのか、いつ誰が作ったものなのか、それを知る事で古代に思いを馳せ、共感し、今の自分にとって役立つ考え方や価値観と出会う事ができる。
旅っていうのは新しい価値観を発見する為にゆくのかもしれない。

ということで不勉強だった自分に反省。
うーん、言語も学ばず歴史も学ばず、いかんですなあ。
でもなんにも知らずに行っても十分感動できるのもまた真実。
トレビの泉はとっても幸せな場所なのでした。
ただし、混雑すると曲者がでるそうなので、貴重品からは目を離さないように。

#イタリア旅行記(4) トレビの泉発見

いくつかの路地を抜けると突然目の前にトレビの泉。
こんな場所にこんな風にあるのかあと感慨深く、しばし呆然。
世界遺産がこれでもかという具合に飾られ、守られているのではなく、人々の生活の現場にそのままある感じ。
やっぱりすごいなローマ、イタリア。

その全体像もすごいけどひとつひとつの彫刻が素晴らしい。
芸術品を集めて作った芸術品。
しかもそれがとある建物、どうやら昔は宮殿だったらしいが、それの壁面にドカンとくっついている。
そこへローマ水道からの水が怒濤のように流れ込んでくる。
今は循環型のリサイクルシステムの水道なんだそうだが、昔は本物のローマ水道の水が流れていた。そう思うとこの芸術の完成にどれだけの時間と情熱を注いだのか、想像する事もできない。

僕も音楽家、芸術作品を作るという意味では同じ穴のムジナである。
僕個人にはトレビの泉を作るような芸当は到底できないが、じゃあ音楽という分野でここまで細やかな仕事、そして悠久なる時間を使って創作をしたことがあるだろうか。
これまで以上の忍耐強い仕事が自分の仕事にも必要だと認識させられた。
もしも10年がかりで1曲を作る事ができたらいったいどんなすごいクオリティの音楽に到達するのだろうか。

便利至上主義で発展してきた現代社会、音楽などの芸術の分野でも便利で簡単な作り方が蔓延している。
芸術の本質は「手間」なんだと知る。
よけいな手間をかけ、あえて効率の悪い作業を丁寧に行う。
そうやってしか到達できない手仕事の精密さ、クオリティ。
それこそが音楽に必要なものなんだろう。
そういえばギタールシアーTaku Sakashtaさんも同じ事言ってたなあ。

#イタリア旅行記(3) 出店

ベリーニ広場からトレビの泉への途中、ローマの生活をする人々を発見。
ちょっとした広場にパラソルを広げ開始される青空市場。
許可をとってるのか自分たちの店の土地なのか仕組みはわからねど、とにかく日本にはない風景。
こんな些細なシーンに自由というかフリーダムというかそういう匂いを感じるととてもうらやましい。

日本での僕の生活の舞台はほとんどが「家」だ。
でもこうして市場で働く人たちは「街」に生きている。
出会いがありふれ合いがあり物語が生まれるストリート。
僕も日本に帰ったらもっと外に出てみようか。
たまには家の外にベンチを出してみるのも楽しいかもしれない。

このほかにも新聞スタンドやBarなどの営業を広場でやっている人たちも見かけた。
イタリアに住む人たちは土地というものに対する感覚が日本人と違うのだろう。
古くからある街を大切にしてそこに住まう。
自分の土地はなく、みんなが祖先からの贈り物をすこしずつ借り受けている。
自分の土地だからと権利を主張したり、勝手なデザインの建物を造ったりしない。
街全体に興味が行き届いて、みんなの宝を守っている。
そんな生活の中から青空市場は生まれ、今もまた文化として根付いているのだろう。
育てるべきは文化、今一度日本の文化の在り方について考えてゆかなくてはいけない。

#イタリア旅行記(2) ベリーニからトレビの泉へ

ローマ半日観光スタート。

歩き出してすぐに気になったのが道。
さすがローマ3000年の都、石畳の道が美しい。
この石畳の道は僕にとって憧れ。
いろんな意味でこの現代社会にとって価値のある道なんじゃないかと思う。

まずメンテナンスの良さ。
もし水道工事で掘り起こす場合、石畳をはずして修復。
また同じ石を敷き詰めて終了となればアスファルトを捨てたり使ったりする必要なし。
つぎはぎのような部分も生まれないしとってもエコ。
壊れた石畳はそこだけを修復すればよし。

今の日本のような「道路工事」ではなく「修復作業」というあり方は、今後の循環型社会が文化として取り入れてゆかなくてはならない問題。
ローマの人たちと比べ日本人はものを消費してるのかもしれないと思い反省。
地球温暖化をとめるために日本にもこういう道作れないかな。

見るもの全てが絶景で美しいローマの街。
このあとカメラのシャッターはどんどんきる。
400枚とれるように設定していたがこのペースではあっというまになくなるだろうと思い、写真のクオリティを落として900枚モードに。
旅の終わりにはやはり900枚に達していたのでこの選択は正解。
次はもっと大きなメモリと交換用レンズも持ってゆかないとまた後悔するだろう。

#イタリア旅行記(1) ベリーニ広場

ウィーン経由で14時間かけてローマに到着。
移動日は乗り換えや久しぶりの海外旅行の緊張感もあってまったく写真がとれず終了。
やはり精神的に余裕がないと写真とか音楽といったクリエイティブな行動はできないのかもしれない。

ホテルに到着するも空腹。
街へ繰り出すにも土地勘もないし、どこも危険に感じてしまう。
仕方なくホテルから一番近くの見えるお店へ。
名前は忘れたけどインド料理の店。
イタリアについて最初の食事がカレーというのはいささか悲しい気分もしたが仕方なし。
はじめてユーロを使ってちょっとほくそえむ。

そのまま疲れて就寝。
翌日9時からHISの現地スタッフの方によるローマ半日観光があったので慌てて出かける。
歩いてゆこうと思っていたが歩き出すとローマは以外と大きく、日本の地図とスケール感が違う事に気がつく。
急遽地下鉄に乗ったがチケットの買い方がわからない。
偶然となりにいた日本人の方に使い方を説明してもらいなんとか購入。
やっぱりイタリア語勉強しておくのだった。
今回の旅行中ずっとそれを悔やむ事になる。
英語は万能と思ってた自分が憎い。

でなんとか到着したベリーニ広場。
ようやくカメラを使う気になり1枚パシャリ。
ベリーニ広場の噴水ですが、疲れからか構図も何も考えずにとった適当な一枚に。
せっかくの一眼レフが泣きますねこれは。
時より小雨が降る天気でしたが移動疲れした身体にはかえって心地よく、どんよりした欧州を楽しむ事ができた。
天気がよいよりもちょっと悪いくらいの方が、その場所の本当の姿を見れてるような気がして嬉しい。

#イタリア旅行編スタート!

Acousphere奥沢です!
2008年イタリア旅行にいってきました。
成田から飛行機でウィーンへ。
乗り換えてローマ、そしてローマ観光。
次に向かったのは聞いた事のない地名アッシジ。
アッシジからフィレンツェで乗り換えてベネチアへ。
足早にたくさんの場所を回った忙しい旅行でしたがたくさんの感動体験をしました。
その時の模様をこのあとマイペースにブログで紹介してゆきたいと思います。
のんびりおつきあいくださいませ。

Tuck Andress Guitar Lesson Log - 名詞を組みあわせてとるアドリブ(Play on Context)

Acousphere奥沢です!
2012年3月にアメリカはサンフランシスコまでTuck Andressさんのギターレッスンを受けにいってきました。
このサイトを見てくれているギタリストや音楽を愛する皆さんと情報共有したいと思うので、当日レッスンで習ったことを記事にして掲載してゆきたいと思います!

今回紹介するのは「名詞的なアドリブ」というもの。
アドリブをどのように展開したらTuckさんのように流麗で美しいアドリブメロディを弾けるようになるのか質問したのですが、「Play on Context」と教えてもらいました。

・名詞的に演奏するアドリブ(Play on Context)について
通常ジャズの理論書やバークリーのレッスンではアドリブをするのにスケールというものを学びます。
スケールはその楽曲のキーで使える7つのダイアトニックな音列です。
楽曲のキー単位で考えることもできますし、コード単位で使える7つのAvailable Note Scaleとして考えることもできます。
それを自由な感性で組み合わせてアドリブメロディを作るというコンセプトを学びますが、音数が多すぎて的を得ないフレージングになってしまうことがあり、結局は感性と記憶に依存する結果になってしまいます。
ImprovisationよりもReal Time Composingとしての色合いが強いということですね。

それを払拭するために表れるコンセプトがフレーズです。
過去のジャズ演奏家が実際に演奏したフレーズをコピーし、記憶し、繰り返し練習する。
それを様々な楽曲の上で自分らしく展開してゆく。
フレーズは完成品の流麗なメロディですので、楽曲のどのタイミングで演奏しても屹立した魅力を発揮します。
またIIm7 - V7のような特定のコード進行に対してII - Vのフレーズを弾けば見事に合致します。
しかしながらフレーズは言語でいうなら慣用句なので、微細なコード進行の流れに歩み寄ることはできません。
ジャズのフレーズをたくさんコピーしてもポップスやファンクにはフィットしないのはこの為です。

それではどうしたら自分らしいメロディを全ての音楽やグルーヴでフィットしてゆけるのでしょうか?
その考察をする前にアドリブを言語に例えて見ましょう。

スケールは言語でいうところのアルファベットです。
アルファベットを学んだだけでは会話はできません。
自分で勝手に組み合わせてみても意味の不明な造語ができあがるだけで的を得ません。

フレーズは言語でいうならば慣用句です。
プレデザインされた長文ですから自然な会話の流れにフィットしません。
突然「犬もあるけば棒に当たる」と脈絡なく言われても困惑するでしょう。

では我々はどのように言語をコントロールして意思を相手につたえているのでしょう?
たぶんそれは「名詞的な言語を即興的に組み合わせて」行われているのではないでしょうか。
What do you want ?というフレーズは「What」と「Do」と「You」と「Want」によって構成されています。
これと同じようにアドリブも考えることができれば、即興的に意味があることを、的を得た事を演奏できるようになるのではないでしょうか。
それがTuck Andressさんが教えてくれた「Play on Context」という意味なんですね。

その為にTuckさんはノートを限定して弾く練習をしなさいと教えてくれました。
以下にその例を箇条書きで紹介します。
一つずつ詳しく説明はしませんが、Acousphereのギターレッスンサイトに各コンセプトの記述がありますので、わからない言葉に関してはそちらを参照くださいね。

(1) コードトーンもしくはアルペジオに限定。
(2) コードトーンをトライアドに限定。
(3) 更に絞り込んでGuide Tone LineやBass Tone Lineに限定。
(4) 1音だけを攻める。
(5) その他にもPenta TonicやHexa Tonic、Scaleも限定した使い方をすればContextになる。
(6) 3度の積み重ね上で使うノートを限定。
(7) 3度でなく4度、5度などで積み重ねて限定することもできる。
(8) テトラコードという考え方で限定する。
(9) Root、4th、6th、という組み合わせでも限定されたテトラコードになりContext化される。

いかがですか?
たくさんの名詞的な小さなフレーズ、「Context」を作る方法があるのが理解できたと思います。
どのContextがどういう意味を持っているのかは演奏者自身で判断することができます。
どういった対比にするかも演奏者自身で決められるので、その方法論が各自で確立できればどういったコード進行の上でもグルーヴの上でも早い段階でフィットし、尚且つ自分らしさを表現することも可能になります。
それでいながらも実験的な側面で「今日はいつもの当てはめ方ではなく、あえて反対にしてみよう。そうしたらどうなるのか実験だ!」といったアプローチもすぐにできるのも魅力的で、即興的な要素をとても多く含有してるコンセプトでもあります。
僕自身も現在このアプローチを研究、練習してるのですが無限のフレーズと対比が果てしなく生まれてくるのでとても面白いです。
演奏家の人はぜひこのコンセプトにもトライしてみてほしいと思います!

旅のさいごに。

様々なことを発見する事ができた今回の旅。
自分の人生観もまた大きく変化するだろう。
旅に出て新しい価値観に出会う事はとても大事な人生のレッスンだ。

今の自分を作ってるのは過去の旅で受けた鮮烈な思い出によって形成されたイディオムのように思う事が多々ある。
アメリカで感じたポジティブシンキングとそれを実践した上で成り立ってるアメリカ英語との出会い。
それを踏まえる事ができたからTuck Andressさんのギタースタイルを理解できた。
パロアルトの街を歩き、スタンフォード大学を訪れたことでSteve JobsがガレージからApple Computerを立ち上げた空気を感じ、自分にも何か大きな事ができるという事を確信できるようになった。
これらの気持ちこそがこの先の自分の人生の宝になるものだ。

次はこの景色を僕と共に音楽を追求する弟子たちに見せてあげたいと思う。
その為にも学び、教え、働いて自分の作品を残してゆかなくては。
この素晴らしい夕焼けの海岸をみんなで見れる日がくるように。

サンフランシスコ旅を振り返る。

今回のサンフランシスコ旅も素晴らしい経験をすることができました。
どのような発見があり、どんな気持ちで帰ってきたのかまとめておこうと思います。

・環境を作ること
どのようなライフスタイルで生きるにも大事なのは環境を作ること。
タック&パティさんのお家には音楽を作るのに必要な環境全てが完備されていた。
レコーディング機材と密閉されたブース、最高の音響機器やリスニング環境、そして時折休憩する為の場所や気分転換できるリゾートのような空間、全てがあるからコンスタントに素晴らしい作品を創作することができる。

・コミュニティ
良い仲間と共にある事も自身のレベルアップにとって大切な事。
ジャズコミュニティのように新しい場所、新しい人と交差し武者修行しながら切磋琢磨する生き方もあるけれど、同じ仲間と情報共有を続けることでよりハイレベルな研究結果と価値観に到達し共有することができる。
Steve Jobsの云う「エリート主義」「マーケティングリサーチ不要論」は「コミュニティにおけるハイレベルなエデュケーション」を指すのではないかと思う。
もし自分がサンフランシスコに住み、タック&パティさんの側で音楽制作できたらもっとレベルアップできると思うが、今しばしは東京のAcousphere Studioで若いミュージシャンと切磋琢磨してゆきたい。
まだまだできることがいっぱいここに有る。

・機材
今回一番驚いたのはサウンドクオリティの圧倒的な差。
今までホワイトノイズやヒスノイズなどはEQで高音を伸ばせばある程度出てきてしまうものと理解していたが、Tuck&Pattiさんの音源にはノイズがない状態でクリアな高音が出ていた。
やればできるという事を知ったのも驚きだったが、それよりもそのノイズを自分のスタジオ環境ではモニタリングできていなかったという事実がショックだった。
やはりハイエンドのモニターが必要なのかもしれない。
聞こえない音を処理する事はできないからだ。
まだまだスタジオへの投資も必要だ。

・ジャズの歴史を学ぶ事
Wes Montgomeryさんの演奏についての意見交換を中心に受講した今回のギターレッスン。
Tuckさんの造詣はWesそのものの研究だけでなく、ジャズの歴史や発展にも深くて、それらを統合しての分析は迫力のあるものだった。
ギタリストだけでなく他の楽器プレイヤーや社会情勢なども音楽の発展に深く関わっている。
それらも学ばなくては正しい仮説や結論に到達できないのかもしれない。
まだまだ学ばねばいけないことが多いと痛感した。

VS デルタ便!再戦!そして帰国。

帰りの飛行機もデルタ便。
行きの飛行機は機体が古くてインディジョーンズのような気分だった。
狭いシートに壊れたビデオという中、なんとかiPadで乗り切ったのだが帰りは気流の関係もあって11時間の長いフライト、同じ状況ならかなりきつい。
搭乗の瞬間までドキドキしていたが帰りの便は最新型だった。
シート間隔も広くていくぶん快適だったがやっぱり飛行機は苦手だ。

旅の疲れがどっと出てフライト中ほとんど睡眠。
成田につく寸前でも眠気が抜けない。
おかげでフライト時間は短く感じた。

成田に降り立ち、税関をすぎてゲートを出ればいつもの住み慣れた日本。
さっきまでサンフランシスコにいたのが信じられない。
こうして突然に旅の雰囲気は終わる。
さあ、帰ってまずはこの旅のブログを書こう。
素晴らしい出来事がたくさんあったから、このインフォメーションをたくさんの人と共有しなくては。
特にTuck Andressさんに習ってきたギターの知識は皆で共有し、次世代につないでゆくべき大切な情報だ。
その記事をまとめたら課題と取り組んで、その結果を音楽作品という結果として結実させなくてはいけない。
それが僕の今年一年のテーマになるだろう。

サンフランシスコ旅行最終日。

Tuckさんの素晴らしいギターレッスンを胸にホテルへ。
翌日は早朝にホテルをチェックアウトしなくてはならないので荷物のパッキング。
基本旅行中はバックパッカーでいくようにしてるので荷物は多くない。
しかし今回はサンフランシスコの風景を動画で撮影しようと思い、EOS 5D mk2とGlidecamというスタビライザーを日本から持ってきたので余計なパッケージがいつもより多い。
いくぶんパッキングにも手間取る。

翌日、早めに起床して腹ごしらえ。
このあと11時間のフライトがある。
その間は絶食する予定なのでホテルで何かたべておかないと。
日本からもってきたトラベルクッカーでうどんを茹でる。
ポン酢醤油とごま油を垂らして和風油そばの完成。
この旅の間何回かお世話になったレシピ。
旅で一番問題なのは食事だと思う。
いつもと違う食生活というのが一番体調に変化をもたらす。
だから旅行中はコンサバな食生活の方が良いと考える。

うどんを食べてるうちにチェックアウトの時間が。
慌ててフロントへむかいチェックアウト。
駐車場にはTuck&Pattiのおふたりが車でやってきてくだった。
空港まで送ってくださるそう。
もう感謝の言葉もみつからない。

車に飛び乗って急ぎサンフランシスコ国際空港へ。
この時間見送りの車で出発口前の道路は混雑中。
長く別れの言葉を惜しむ余裕もなく、後続車のクラクションで終了。
Tuckさんとはハグしてお別れができなかったので残念と思って空港ロビーに向かい歩き始めたのだが、再度駐車スペースを見つけて下車し、僕のところまでハグしにきてくれた。
もちろんものすごく嬉しかったのだが、気恥ずかしくもありこっそり心の中で「どんだけ好かれてんねんワシ!」と突っ込んでしまった。
今回もたくさんの愛情をありがとうございました!

空港で素早くチェックインを済ませ、再度腹ごなし。
サンフランシスコ風焼きそばをゲット。
甘味がフィーチャリングされた不思議なテイスト。
なんでも「テリヤキ」風にアレンジすれば日本風と間違って解釈されてるね和食は。
でもこの味はアメリカでしか味わえないんだよな〜。
決してうまくはないけれど。

さあ、フライトだ!
さらばサンフランシスコ!

一生に一度きりの人生。

スタジオ見学で更なる衝撃を受けた三日目。
気がつけばもう深夜。
アメリカでは安全な方の街に住んでいるとはいえそこはアメリカ。
深夜は危険度があがるのでホテルまで車で送ってくださるということに。
何から何まで有難すぎて、常に申し訳ない気持ち。

正直もっとサンフランシスコに滞在してTuck&Pattiのおふたりから音楽を学びたい。
誰にとっても一生に一度きりの人生。
自分が追求するものにのめり込んで極めるところまで行き着きたいと思う。
でも日本での自分の人生もあるし、大切な家族も仲間もいる。
いま僕にできるのは東京で独学し自分を磨くこと、その中で仲間と共にコミュニティごとレベルアップしてゆくことだと思う。
いつか純粋に、そしてワガママに自分の追求したいことだけをできる人生が開けるのかもしれないが、それを与えられるまではバランスが大事だ。
今は全てを頑張る時期。もう少しこのままを続けてゆこう。
そしてなるべく早くまたサンフランシスコの地を踏めるよう頑張ろう。
そう思いつつTuck&Pattiさんのお家を後にした。
夢のような時間を与えてもらえて感謝しつつ。

スタジオを見学させていただきました!

目的であったギターレッスンを終え、夕食を軽く済ませたあとTuck&Pattiさんのプライベートスタジオを見学させていただき、いま手がけている作品をプレビューさせていただきました。
いまアメリカとイタリアで音楽活動をしているふた組のボーカル&ギターデュオをプロデュースしているそうで、音源ミックスやマスタリング作業をスタジオで行っているところでした。
どちらのアーティストの作品もパワフルなメッセージとテクニックを併せ持った素晴らしい作品でした。
その上TuckさんとPattiさんによる音色補正などが加えられているのでとんでもなく高いクオリティ!

今現在ぼくも東京にてAcousphere Recordを設立し、若いミュージシャンの音楽をプロデュースしたり、エンジニアリングしたりしてるのでとても勉強になります。
時期を同じくして同じようなことを始めているのも、師匠と弟子という見えない糸でつながっているからでしょうかね。
不思議に思います。

それにしても使用してる機材はどれもハイエンド製品ばかり。
もうディスコンなってしまいましたがApogeeのAD/DAコンバーターの名機Rosettaをはじめ、MeyerのニアフィールドスピーカーHD1とか、ゼロの桁がひとつ多い製品群。
とうてい真似のできる世界ではありませんが、ヘッドホンくらいなら同じものにできるかもしれません。
写真はPattiさん一押しのヘッドフォン、AudezeのLCD2というモデル。
平面磁界タイプのヘッドフォンで驚くべき解像度。
それでいながら耳に疲れないサウンドとすごいヘッドホンでした。
日本に帰ったらヘソクリをやりくりして絶対手に入れたい!

夢のレッスンを終えて。

Tuckさんとの夢のようなギターレッスンは三時間以上になった。
時折休憩してカプチーノをいただきつつ、話しつつ、弾きつつ。
話が進めばまた新たな疑問が出てくる。
そこを踏み込んで考察すると新しいコンセプトやアイデアに出会う
聞いてはiPhoneにメモをとったり、ムービーで録画したり。
何年か分の課題ができた。

本当に人生でもっとも素晴らしい瞬間だったかもしれない。
憧れのヒーローを独り占めして追求するものについて語り合う。
時間が永遠のように感じる。
あっという間に過ぎ去った時間だったけれど、僕の脳裏には焼き付いていて、目を閉じれば思い出される。
きっと普段の生活とは違う時間軸の空間、記憶だったのかもしれない。

買い物からかえってきたPattiさん出迎えてレッスンは終了した。
出かけることもなかったので空腹にもならず、野菜スティックなどをいただく。
ソファのスペースに移って小さなホームパーティー。
不意にJam Sessionはじまる。
写真はその時の模様。
手元の写真しか公開できないけれど雰囲気が伝われば幸いです。

一生忘れることのできないギターレッスン。

Tuck Andressさんから直接レッスンを受ける夢のような時間。
今回はキッチンスペースでのレッスン。
小さな練習用のクラシックギターをお互いに譲り合って弾く。
僕が質問事項を尋ねながら演奏しギターをTuckさんに渡す。
回答に答えるようにしてTuckさんがギターでデモンストレーション。
素晴らしい時間だった。
一生忘れることができない最高のギターレッスンだった。

Tuckさんとのレッスンはいつも質疑応答スタイル。
僕が自分で勉強したくわえてきた質問に答えていただいてる。
この方式が一番勉強になると思う。

今回のテーマは「Wes Montgomeryのアドリブイディオム」だ。
Wesが演奏する映像を見ていていつも思う。
どうしたらこんなに楽しそうに、そして肩の力を抜いた演奏ができるのか。
きっと心の持ち方、イディオムが自分の今の形と違うのだろう。
僕なりにWesの研究をし仮説を立ててきた。
それをTuckさんに質問しそこからWesの実像に迫りたい、その先に自分が思う即興演奏のスタイルを確立するヒントがもらえたらと思う。

どのような回答がいただけたかはこの旅行記では割愛し、近々「Guitarist Reports」の方に記事として掲載する。
僕の仮説のWes像は半分くらいしか正解ではなかったようだが、自分が進もうとしてるアドリブのコンセプトはWesと共通項が多く、おおむね良い方向に向かっているという手応えはあった。
その気持ちをいただけたのはTuckさんのレッスンのおかげ。
今回のレッスンは一生忘れることができない素晴らしい経験だった。

写真はカフェで僕を応援してくれたワンちゃん。

朝食会を終えてギターレッスンへ。

朝食会が終わってしばしキッチンで一緒に語らいの時間。
素晴らしいお庭を眺めながらゆっくりとした時間を楽しむ。
Tuck&Pattiのおふたりとはもう10年以上の付き合いなりますが、今でも僕にとっては憧れの遠い存在。
そんな方々と素晴らしい時間を過ごせることが夢のよう。
いただいた愛情に応えてゆけるように、もっともっと音楽を学び極めてゆかなくてはいけないと強く思う。

しばらくしてPattiさんはショッピングセンターへ買い物に。
キッチンスペースでTuckさんとギターレッスンを開始。
夢のような時間のはじまり。

師匠にいただいたカプチーノ。

朝食会の時にTuckさんがいれてくださったカプチーノ。
滞在期間中何回もいれていただいたのですが、その都度感想を聞かれ、それに基づいて改良を加えていって最後にたどり着いた一品がこちら。
最後にはラテアートまで到達しました!
本当にどんなことに関しても探究心が旺盛なTuckさん。
音楽も生活もフルサイズで感じて、そして楽しんでいらっしゃるのですね。
こういう部分も見習いたいと思います!

朝食会に誘っていただいた三日目。

サンフランシスコ滞在三日目。
ようやく時差ボケが抜けて本調子になってきた。
この日は朝食会をTuck&Pattiのおふたりに誘っていただいていたのでご自宅へ伺う。
するとPattiさんの手作りの朝食が。
ツアー中もオーガニックな食事に気遣うおふたりらしいとてもヘルシーでおいしいお食事をいただく。
ここまでしていただいて申し訳ない気持ちになってしまう。
写真はPattiさんの手料理。
今回の旅の間いただいた食事の中で一番おいしかった!

明日のギターレッスンに備えて

ホテルのバーで過ごした素晴らしい時間。
僕の緊張もとけてきた。
少しずつ英語も調子が出てくる。
Tuck&Pattiさんへの音楽の質問も少しだけさせてもらえることができた。

この旅の間ぼくの頭の中にある一番大事な質問は、どうやって良いアドリブを演奏するかということ。
僕なりに類推しながらWes Montgomeryのアドリブや考え方をまとめてきた。
その問題提起を中心にしつつアドリブの謎についてTuck&Pattiのおふたりがどう思っているのか聞きたかった。
バーでは核心まで聞くことはできなかったが、おふたりともアドリブにおける実験的要素の重要性を常に説いておられた。
その方向性については僕の予想通りだったので、自分のここまでの勉強が間違っていなかったことが分かって嬉しかった。

バーを出て帰途へ。
前回来たときに楽しかったカフェCliff Houseの前もわざわざ車で通ってくださって、清水くんと来たときのエピソードを思い出し語る。
清水くんもこれたら良かったのですが。

ホテルへ到着。
この日はお互いに観光で疲れてしまったので早い時間ですが解散。
そのままベッドへ直行し爆睡。
貴重なサンフランシスコ滞在時間を睡眠で失うのは悔しいけれど、明日のレッスンに備えて体調を整えるのも大事な仕事。
もう10歳、若ければ無理もきいたのでしょうが、さすがに最近は難しくなってきました。

芝生の庭の先にサンフランシスコベイ

Pattiさんお気に入りのバーのテラスからの眺めはこの写真のような感じ。
素晴らしい景色が広がっている。
広い広い芝生の庭とそこでくつろぐ人々。
その先にはサンフランシスコベイが。
休日の湾内はヨットクルーズを楽しむ人でいっぱい。
全てが日本では見られない風景。
ひたすらに憧れてしまう。

ただ広い芝生の空間というだけの贅沢。
デザインなどいらない美しく楽しい空間がそこにある。
寝転んでも良し、犬を離してフリスビーするも良し、食事をしても良し。
人々のモラルやマナーが一定水準クリアしているからデザインもルールもいらない。
真の豊かさは人々の道徳のレベルによって生じるのかもしれない。

セレブリティという意味について考えさせられたバーでの出来事。

レモネード、ピンクレモネード、キュウリとバジルの炭酸水割りなどを頼んでカフェで語り合う。
さすがはTuck&Pattiのおふたり、ウェイターの人も彼らの音楽を聞いていてファンなんだろう、すぐにTuck&Pattiと名前で声をかけてきて注文を聞いてくれる。
注文をとりつつ音楽の話題もいくつか話されてウェイターの人も嬉しそう。
この国の人はみんな音楽を愛していてそれが文化として定着してるんだなあと実感。
そんなTuck&Pattiのお二人を近くで感じることができてぼくも素直に嬉しい。

良く耳にする「セレブ」という言葉。
元々の語源はセレブリティで、意味は「祝福されている」だ。
Tuck&Pattiのお二人はどこにいっても認知され、たくさんの人たちに声をかけられ、そして心から尊敬されている。
本当にそのソサエティの中で真に祝福されている存在なんですね。
日本でいうセレブとは相当違うものだけれど、日本にもそういう文化拡がればいつの日か定着する日が来るのかもしれない。
「奪って作る富」ではなく「与えて作る富」、この差は大きい。



美しい天井。

ゴールデンゲートブリッジを超えてすぐに右折。
渋滞してるトンネルを抜けるコースを迂回して向かった先は、元軍隊の基地と宿舎があった場所を建物もそのままにホテルへと改装した施設。
連れて行っていただいた場所なので名前も行き方もわからない。
旅行記を書く上においては問題点だが、現地に入ったら現地の人にお任せして旅をするのがマナーかと考える。
自分の想像を超えた良いモノに出会えることもある。
あまりにデザインしすぎるとミッションを完遂することに捉われて楽しめないし発見もない。
旅を良くする大事なアイデアは「No Plan」でいることだと思う。
連れて行っていただいたバーの天井は見事な細工が。
金属で板金された模様なのか、それとも木部を金属でラミネートしたのかわからないけど、とにかく美しい天井に息をのむ。

ゴールデンゲートブリッジ。

桟橋の景色を楽しんだ後、今度はゴールデンゲートブリッジに向かう。
やっぱり観光名所なので何度来ても一度は通りたくなる場所。
今回はPattiさんのお気に入りのバーがゴールデンゲートブリッジを超えた先にあるということなので、そこへ向かうついでで渡ったのですが、それでもテンションはあがります。

素晴らしい景色と暮らす。

もう一枚、同じ桟橋からの写真。
真ん中に見える茶色の建物はかつてチョコレート工場だった所。
今はモールになっているそうです。
Ghirardelliって有名なチョコレートらしいので、帰りの空港のお土産でチェックしてみたいと思います。
右側の高い建物は高級コンドミニアム。
この景色を毎日見る人たちもいるんですよね。
違った時間の流れの中で生きて、違った事を感じることで違う文化と作品が生まれる。
環境と文化は密接に関係してるのではないでしょうか。

遠くに見えるアルカトラズ。

同じ桟橋から写したもう一枚の写真
遠くに写っているのがアルカトラズ島です!
数々の映画でおなじみの場所ですよね!
僕の中ではショーンコネリー出演の「ザ・ロック」でのアルカトラズ島が一番印象深いですね。
いままで三回サンフランシスコに来ているのですが一度もアルカトラズ島へはいったことがありません。
もちろん今回も眺めるだけ!
いつか行ってみたいのですが、それよりもギターレッスンの時間がほしいので今回もパスですね。
初志貫徹!

桟橋で歓迎してくださった方。

カモメ?ウミネコ?
どちらかわかりませんがお出迎えしてくれました!
どうですこのドヤ顔!
観光客から餌をもらう気まんまんといった感じですよね。
近づいても警戒するそぶりもなし!

遠くにゴールデンゲートブリッジが!

連れて行っていただいたのは海岸に突き出した桟橋でした!
遠くを見るとゴールデンゲートブリッジが!
前回清水くんときたときにはこの角度からは見なかったので得した気分!
清水くんも来たかっただろうなあ。
いつかサンフランシスコのライブハウスでAcousphereのライブをやって、TuckとPattiに見にきてもらえるようになりたいですね。
その日を目指して、今日も少しでも音楽を勉強し、練習してスキルアップしておこう。

ハイドパーク近辺。

ケーブルカーの終点、ハイドパークで下車して写真撮影。
どこをどう撮影しても絵になる街、サンフランシスコ。
本当に一生に一度は住んでみたいですね。

ハイドパークをくるりとした所でまた車に乗ります。
この近くに海岸線が綺麗にみえる場所があるのでいってみようということに。
Pattiさんのおすすめの場所に連れて行ってもらえるのは嬉しいですね。
さすがにこの日ばかりは音楽の質問が頭をよぎることはなく、ただただ美しい景色を楽しんでいました。

サンフランシスコから生まれる文化。

移動するケーブルカーの車内から撮影したもう一枚の写真がこちら!
坂道の向こうに海!
そしてアルカトラズ島らしき島が写ってます!
素晴らしい景色ですよね~!
一生に一度でいいからこの街に住んでみたいなあと本気で思います。

この街並み、ここに住む人たちによる文化がタック&パティさんようなイノベーティブでハートフルな音楽を生み出したんですよね。
アップルコンピュータやグーグルもこの街で生まれ、今も新しい価値を提供してくれています。
たまたまサンフランシスコ近くがシリコンバレーになったのではないんじゃないでしょうか。
もともとここの風土にイノベーションを起こせるような何かがあるんじゃないかと思うのです。
そのくらい人と土地は密接につながっているんですよね。
自分でもそれを感じることができるようになりたいですね。
そこから自分の音楽やライフスタイルもより良いものになってゆくんだと思います。

ケーブルカーの車窓から。

サンフランシスコの名物、ケーブルカーに乗り込んで終点のハイドパークへ向かう車内で撮影した写真です。
天井など見ると古い車体だということがわかりますね。
でも立派に現役なんですよね。
長く大切に使っていれば、人の手が入っていれば道具も命を永らえてゆくものなんですね。
僕もギタリストとして自分の楽器だけはちゃんと健康管理してあげたいなと思いました。

ケーブルカーは運転手さんと車掌さんの二人体制で運行されていました。
どういうコントローラーなのか詳しくはわかりませんでしたが、カーブに差し掛かるたびに車掌さんが車両後部のブレーキのようなものを派手に操作していたので、二人いないと走らせられない仕組みなんだろうと思います。

今度いくときには途中下車して坂の街をしばし歩いたり、写真撮影してまわりたいなって思いました。

ケーブルカー乗り場の広場お散歩動画!

ケーブルカー乗り場の広場はすごい賑やか。
大道芸人の人も結構大きめにBGMをかけてパフォーマンス。
そんな広場をくるりと歩いた動画を撮影しました。



サンフランシスコケーブルカー動画!

ケーブルカー乗り場についたときに興奮気味にあわてて録画した動画がこちらです。
グライドカムを使っていたので三脚がなくてもすごく安定した動画が撮影できるんですよね。
この後もいくつかアップロードして紹介してゆきますのでお楽しみに!



ケーブルカーに乗り込んで。

サンフランシスコ滞在二日目。
ホテルの朝食を自室に持ち帰り軽い腹ごなし。
身支度を整えたらタック&パティさんのお家へ向かう。
なんと今日も朝食会をしていただけることに。
尊敬している師匠にこんなにしていただいて申し訳ない気持ちでいっぱい。
ここはアメリカ文化を見習って「嬉しいし光栄です」と素直になりたいと思うけど、根っからの日本人、申し訳ない気持ちの方が大きくて笑顔が固くなる。
いかんいかん!

ゆっくり楽しい朝食会の後サンフランシスコ観光へ出発!
「ケーブルカーに乗りたい!」という僕のワガママに応えてくださりケーブルカーの始発駅へ。
写真は始発駅からの一枚。
観光客が乗車の順番待ちで長い列を作っているが意外と回転が早い。
10分程度の待ち時間で乗車できた。

始発駅の広場は賑やか。
たくさんの大道芸人たちが華やかなパフォーマンスを行っていた。
同じ場所を数組の芸人が交代で使っているのには驚いた。
日本の路上ライブにみられる場所に取り合いや音量戦争のような雰囲気はない。
路上文化も日本とは比べられないくらい成熟し認められているアメリカ。
憧憬の気持ちでいっぱいになる。

ケーブルカーに乗り込み終着駅のハイドパークへ向かう。

三年ぶりのカフェ!

三年ぶりのカフェバローニ!
前回の旅の時も短い滞在時間の中で通い詰めたこのお店。
清水くんもはまっていて、お互いに待ち合わせてないのにここで出会ったこともありましたね。
今回は清水くんが一緒でなかったのでPattiさんが寂しがってました。
「Where's Toshi ?」ってかなり早い段階で聞かれましたからね。(笑)

飛行機内では絶食していたのでおなかペコペコ。
さっそくサンドイッチとカップスープをオーダー。
アメリカンサイズなのですごいボリュームでしたが完食!
追加でワッフルも食べていたらタック&パティのおふたりに笑われてしまいました。
いつもは少食なので驚かれたようです。

カフェバローニを後に近所のモールへ同行。
夕食はお寿司をご馳走してくれるということで買い出しに
モール内の寿司レストランへ到着。
日本人ご夫妻が経営してるお店でした。
これはおいしそう!

ホテルへ戻りしばし仮眠。
旅の疲れが出てしまいぐっすり。

20:00、タック&パティさんのお家へ。
夕食会は寿司パーティ。
旅で疲れた胃袋を癒してくれる優しいご飯でありがたかった。
お味噌汁もおいしかった!

ホテルへ戻って休息。
一日目は音楽の話はあまりできなかったけれど、最終日まで楽しみにしておこう。
まずは体力回復と時差ボケ解消が急務!

サンフランシスコ到着!

デルタ航空と格闘すること10時間、ようやくサンフランシスコ国際空港へ到着!
絶食のおかげで飛行機酔いも感じなかったが日本時間では深夜なので時差ボケがはじまる。
眠いけど現地は朝8:00。

空港まではタックさんが迎えにきてくれた。
タック&パティのおふたりとは14年のお付き合い。
もう家族同然にお付き合いしていただいている。
でも自分の中では今でも憧れのアーティスト。
迎えに来てもらって嬉しい気持ちと申し訳ない気持ちが入り混じって照れてしまう。

車でタック&パティさんのホームタウンへ向かう。
通算3回目のサンフランシスコ風景はすでに懐かしい。
ハイウェイも広いし、都市部であっても緑が濃い。
自然と人がいい配合で共存してるように見える。
少なくとも東京よりは。
家に帰ったらもっと植樹しなくちゃと思う。

ホテルへ到着。
チェックインを済ませ荷物を部屋へ置いたらタック&パティさんと一緒に朝食へ!
きっとあの店だ!
懐かしい!

サンフランシスコへ!

サンフランシスコ行き当日、11:00出発で自家用車で成田へ。
いつもはエアポートリムジンなどを使用していたけれど、着いてからの体力を温存できるよう、そして帰国後に成田からまた旅をしなくていいように自家用車&駐車を選択。
この判断は快適でとてもよかったと思う。

空港カウンターでパスポート提示し航空券を受け取りチェックイン。
今は予約番号とか持っていかなくてもパスポートだけで確認とれることに驚く。

成田でしばし食べられなくなるだろう日本食をいただく。
僕の選択はふつうにうどんとカツ丼。
食生活はコンサバ方だと思う。
機内食はどうも自分の身体に合わない。
たべると必ず飛行機酔いしてしまうので数年前から絶食することにしている。

日本円をドルに替えてから税関検査も終えて搭乗口へ。
飛行機内は満員だがどうも懐かしい感じがする。
なんだろうこの感覚は、と思いながら席につくがしばらくして理解する。
機体が旧いタイプの飛行機だ!
狭い座席、へたったクッション、通路に吊り下げられた小さなモニター。
いやあ、バークリー留学に行った1995年とオーバーラップしてしまった!
しかもこの後10時間、モニターは壊れっぱなしで映画上映なし。
久しぶりの苦行でしたがiPadでなんとか退屈をしのぎました。
またもやありがとうJobs!
なんとかデルタ航空の挑戦状をはねのけていよいよ3年ぶりのサンフランシスコへ。

サンフランシスコにいってました!

ブログではご無沙汰してしまいました!
Acousphere奥沢です!
実は三月の頭から一週間サンフランシスコに行っておりました。
目的は敬愛するアーティストTuck&Pattiさんにお会いすること、そしてギターや音楽について学んでくること。
その目的も果たし、素晴らしい経験をして帰ってくることができました!
自分の記憶が新しいうちにブログに出来事や習ったこと、感じたことなどを書き記してゆきたいと思います。
しばしそうゆうブログが続きますがお付き合いいただけたら嬉しいです。

写真はTuck Andressさんに作っていただいたカプチーノ。
とてもおいしかったです!

#珠玉のたまごかけご飯!

新しい黒の器でできたたまごかけご飯。
思った通りたまごが映えますね!
美しいしおいしそう!
この器には魔法がかかってますね。
ありがとうございます!

沖縄旅行編 - The End

#生活の変化

この沖縄旅行最大の出来事は"やちむんの里"での大嶺工房での師匠との出会いでした。
ほんとうにきさくで、まっすぐな素晴らしい方で一気に心酔してしまいました。
お話いただいた芸術の話も、音楽家として生きる自分には為になる話ばかりで、いまでも全てのお話が脳裏に焼き付いています。
そんな大嶺工房で買わせていただいた新しい黒の大きなお茶碗でこれからたまごかけご飯をいただきます!
日常がまったく新しいものに変化しました。
毎日のご飯がご馳走になります。
ありがとうございます。

#沖縄旅行アトガキ

ギターと5Dをお供に
自由気ままに巡った沖縄の旅。
たくさんの美しい景色をカメラにおさめることも完遂し、
おいしいものもたくさん食べることができ
大満足の旅でした。
でも一番の想い出は大嶺工房での陶匠との出会いと
きかせていただいたものづくりの話でした。
若い時は無茶をしろ。
新しい価値観をとりいれて独自の価値観にすすめ。
そして自分のルーツをみつけたら余分なものを削ぎ落とす。
人の感性は幼少期の体験で決まる。
自然の中には常に美がある。
人工物は才能ある人の作でなければ美は宿らない。
だから都会の生活に目をならしてはならない。
若いうちはビジネスとアートを同居させる。
ただし妥協したまま終わらないように。
若いうちはちゃんと稼ぎなさい。
妥協することも覚えなさい。
たくさんの素晴らしい言葉をきかせていただきました。
またひとり僕が師匠と呼べる人と出会えて
これほど幸せなことはありません。
また沖縄にたずねる日を楽しみにしつつ
東京で己を研鑽する毎日をおくるつもりです。
旅でもっとも大事なのは
「出会い」
なんだと思います。

#沖縄の空港。さらば沖縄!

沖縄旅行かなしき最終日!
帰りたくないなあと思いつつ空港へ。
この日は観光の予定はいれませんでした。
ギリギリまで楽しむのが旅の上級者かもしれませんが、東京に戻ってから家族と夕食を共にしながら語る沖縄も乙なものですよね。
なので日が高いうちのフライトで東京へ。
でも絶対に、またすぐに沖縄にきたいと思います。
美しい自然、おいしい料理、すべてが素晴らしい体験でした!

#沖縄の素晴らしい景色とSonascribe Music

沖縄の動画、最後は今回たずねた沖縄のいろんな場所をリミックスした映像に、弟子のギターデュオ"Sonascribe"の音楽をBGMにしたものを紹介しておきます。
音楽はそのまま音楽として楽しむのももちろん楽しいですが、映像と掛け合わせることで出てくる新しい魅力もありますよね。
彼らSonascribeは沖縄にはいったことがないという事ですが、いずれこの景色を体験してそこから生まれてくる音楽も作ってみてほしいと思います。
旅や経験が人を形作り、作品を生み出す原動力になるんですよね。
Balance Of Life。
フルサイズの人生を。

#沖縄名護市あたりの海岸からみた夕闇の空とAcousphere Music

沖縄の夏の空、本当にきれいでした。
昼間は光量がすごくて見るものすべてが総天然色カラー。
そのコントラストの強い絵が夕闇にむかってとても優しい風合いにかわってゆく。
まさに沖縄でした体験できないような美しい風景と体験。
あの感動をまた味わいたくて行きたいという気持ちになるんですね。
僕もすっかり沖縄という場所のファンになってしまいました。
今年は仕事が忙しくていけなかったけれど、来年こそ訪れたいと思います!

#マングローブ原生林とAcousphere Music

人生初のマングローブ林。
保護されているとはいえ手つかずの原生林。
遊歩道から見下ろした沼のような浅瀬には所狭しと生物達。
ほんとうに生命のゆりかご、豊かな土地でした。
東京に生活しているとほとんど生物達とふれあうことがなく、地球が人間だけの持ち物のように錯覚してしまいます。
でも本当はこういった様々なLife Form達と共存し、支え合って生きているんですよね。
僕ら人間は恩恵を受ける事がほとんど。
だからこそ感謝をこめて彼らの役に立てるように頑張らなくてはいけないのですよね。
僕も自分のスタジオへの植樹、庭にビオトープの建設とやれることをコツコツと続けてゆきたいと思います。

#残波岬とAcousphere Music

三日目に訪れた読谷村、残波岬からの海辺。
そこで撮った動画に音楽をつけてみました。
この岬は大きなホテルがリゾートとして開発してる雰囲気で、ゴルフ場なんかが併設されていたように記憶しています。
ゴルフ場&リゾートの雰囲気が軽井沢を彷彿とさえて、唯一沖縄にいる気分が希薄だった場所でもありますね。
デザイン言語が共通してることでおきる既視感。

#海岸線とAcousphere Music

三日目に読谷村から残波岬へ向かう途中の海岸線方面を映像にしたのがこちらです!
長い事この風景が続いて、まるでアメリカのハイウェイを走っているかのような気分。
沖縄は米軍基地もあっていろんな場所がアメリカナイズされていますが、ボストン生活が長なった僕には懐かしくてとても気持ちのよい場所でした。
沖縄に住んだら楽しいのでしょうね。
インターネット時代の今ならばかなえられる夢かもしれませんね。
いつの日か。

#大地の力。放射能汚染の罪。

この映像の冒頭部分は沖縄、読谷村のさとうきび畑です。
土の色が赤褐色で、滋味あふれる大地。
そこに巨大にそびえるさとうきびたち。
この場所が日本の食卓を支えているんですよね。

この大地、太陽、風、水、植物達。
東京に住んでいるとこういった風景にふれることもなく、商品としての食べ物に出会う毎日。
でも本当はこうやって育てている人たちがいるから僕らも食べられるんですよね。
いま日本は原発から放射能がダダ漏れで大地も海も空気も汚染されています。
健康な大地を取り戻すのに何年かかるのでしょうか。
子供達の未来が心配でなりません。

#沖縄の素敵なカフェとAcousphere Music

こちらの映像は二日目に立ち寄ったカフェのエントランス付近。
DellaからリリースしているAcousphereのCD"家カフェ"からの音楽をBGMにしてみました。
音楽って景色や場所にとても関係してると思います。
沖縄を訪れた想い出がいつか次の作品にいかされるのではないでしょうかね。

#ゆうぐれの沖縄海岸とAcousphere Music

この沖縄旅行での僕の目的のひとつはきれいな沖縄の景色をCanon 5Dの動画で記録して持ち帰る事でした。
いく先々でカメラを三脚に立ててしばしたたずむ。
動画を回している間にその場の空気を楽しむ。
カメラがあると旅が楽しくなりますね。
こちらの映像は名護市近くの夕暮れの海岸で撮影しました。

#沖縄、中村そばは名店でした!

マングローブ原生林の見学という
夢も叶えたので大満足ですが
でもお腹は減ります!
沖縄の東海岸を離れ西海岸へ。
またも強烈な山道を走り抜けます。
その間は気が抜けないので
視力にどっと負担がかかりますね。
ガイドブックにあった素敵なカフェ
がじまんろーを目指し山道へ!
この旅一番の難所でしたが
ついたカフェは桃源郷でした。
そして恩納村の途中でソーキソバをいただいてます!
中村そば。うまい!またしても!

#生命のゆりかご

マングローブ原生林の中にはテラスの遊歩道が。
足元をのぞきこむと飛びハゼやシオマネキ、
ヤドカリ、小魚がごまんと棲息中。
まさに生命のゆりかごといった感じです。
植物がどれだけ僕ら人類や動物に恵みをあたえているのか
それを感じる素晴らしい場所でした。
僕もかえったらもっと庭に植林するぞ。

#マングローブ原生林へ

やちむんの里での陶器買い付けを終えて午前中の目的達成しました。
もしもここで時間がなくなったらマングローブを見に行くのは諦めようと思っていました。
そのくらい陶器の買い付けと現場の見学が旅の大きな目的だったのですが、時計をみればまだ時間はありそう。
70km先にあるマングローブ林を見にゆくことにしました。

かなりハードなドライブでしたがなんとか完遂!
途中の名護の慢性渋滞を迂回したのが正解でしたね。
三日目ともなると道路のどのあたりが何時混雑するのかもわかってきます。
これも現地入りしてからのリサーチと記憶力ですかね。

夕方になるちょっと前に憧れのマングローブ原生林に到着!
みてくださいこの生命力!
マングローブの美しさに息をのみます。

#ヘルシーそのもの!

膳のごはんの献立はこんな感じでした!
若鶏唐揚げおいしかったです!
とってもヘルシーなお味でした!
東京にあったら通いたいほど。

きっとヘルシーだけじゃなく、マクロビオティックの考え方もこちらの料理には反映してるんではないでしょうかね。
僕の母もマクロビオティックを習っているのですが、母が作るご飯にとっても似ていたので。
おかげで玄米のおいしさに気がつきました。

#"膳"でいただいた緑茶がおいしかった

膳さんで出てきた緑茶がえらくうまい!
水だし緑茶みたいですねえ。
苦味がなくておいしいですなあ。
自宅でもこの味が出せるように研究しなくては。

#読谷村でのお昼ご飯

先ほどの大嶺陶芸で紹介していただいたお店
「膳」にさっそくやってきました!
健康に気遣う食材のごはん。
久しぶりに玄米を食べられます。
うれしいですね。
しかし今回の旅、行き当たりばったりで進行中ですが
全てがうまくいってます。
大事なのは
(1)緻密なリサーチ
(2)No Plan。予定を決めない事。
じゃないかと思います。

#What A Wonderful Moment

登り窯をみながら一番奥の
大嶺陶芸へむかいます。
涼しげな木立を抜けた一番奥の場所。
吸い込まれるように入ってゆくと
ギャラリーがみえてきます。

中に入って見学しようとしたらすぐに
「あなたの背中のものはバイオリンかい?」
と初老の男性が気さくに声をかけてくれました。
トラベルギターを持ち歩いていたので
中身をみせてさっそく楽器談義。

初めて沖縄の懐に抱かれたような温かい会話が続きます。
お話させていただいた方がこの窯の宗匠だと後で気づきます。
自慢のオルゴールをみせていただき、
コーヒーをご馳走になってしまったので
お礼に一曲演奏でお返しさせていただきます。

その後も陶器の話、人生の話、芸術の話、安保闘争の時代の話などしてい
ただき、
この方のお話を聞くためにここまできたのかと思うほど感動し、
これから音楽家としていきるためのアドバイスを
たくさんいただくことができました。

本当に感動的な時間でした。
この旅いちばんの素敵な出来事でした。

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