朝おきる。
最後の宿泊地ラグーナパレスは近代的なホテルだったので、起きて自分がどこにいるか錯覚してしまう。
シャワーを浴びて出かける準備。
朝ご飯はフルーツたくさん。
久しぶりに身体にビタミンが行き渡る。
泊まったホテル「ラグーナパレス」はビジネスマンの宿泊が多いみたいで、食堂はエグゼクティヴラウンジのような雰囲気。
ホテルのフロントでヴェネチアへの行き方を訪ねる。
ここでも英語が活躍してくれた。
受付の方は電車、バス、タクシーなどを使っての行き方をこまかく説明してくれた。
やはり時間を優先して考えれば値段が高くともタクシーだろう。
迷わずタクシーを選択し、迎えにきてもらう。
泊まっていたメストレ地区は港の開発地区といった雰囲気でどことなく退廃的な雰囲気に包まれているのでタクシーの方が安心だ。
そんな市街を抜けると海が見える。
そこから電車と並走する橋に乗り、いっきにヴェネチア島を目指す。
このヴェネチア島にかかる橋は、僕の楽しみのひとつ。
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」で主人公が敵の攻撃を受ける場所なのだ。
だから何?といわれればそれまでだが、ジョジョのファンにはたまらないのだ。
あいにく僕はスタンド使いではないのでトラブルもなく通り過ぎる。
橋をわたりきってすぐにバスターミナルにつく。
さあ、いよいよヴェネチア本島の旅がはじまるのだ!
僕の目の前には真っ赤な横断歩道が船着き場へ向かってのびている。
さながらくたびれたレッドカーペットのようだ。