#イタリア旅行記(27) アッシジ・サンタ・キアーラ教会

もうずいぶんアッシジの街を歩いたし、登ってきた。
足も相当はってきたが無駄なく観光しないともったいないと身体にむち打つ。
こういう考え方が貧乏性だなあと思うとせつない気分になるが、自分の中で今回の旅のコンセプトは「ジャーナリスト的旅行」だったので、取材と考え頑張る。

陽も傾いてきたがもうひとつのアッシジの教会、サンタ・キアーラ教会に到着。
ここも無料で拝観できる。

この教会の壁は聖フランチェスコ寺院のものよりも更に崩落がひどい。
全ての壁のフレスコ画がほとんど崩落したらしく、残っている部分は絵とはわかられない程度。
あとは真っ白な漆喰の新しい壁に修復されている。
自然災害である地震による被害なので恨みようもないが、やはり心が痛い。

こちらの教会には地下があり、そこに守り神のような形で遺体が保存されている。
なんとも神々しいスピリチュアルな場所だった。

この深い感動が身のうちにわき上がるたびに自分が成長してゆくような気がする。
人にとって大事な事のひとつは、生きてる間にどれだけたくさんの感動に出会えるか、という事かもしれない。
そしてその感動をどうやって音楽という形にして届けられるかが、僕らミュージシャンにとっての課題なんだろう。

#イタリア旅行記(26) アッシジの町並み

アッシジの空は狭い。
細い路地に3階建てくらいの古い石造りの建物。
その隙間から空が広がっている。
でもそこは城塞都市、道を抜けた先が城壁の上だったりすると突然大きな青空が広がる。
まるでビックリ箱のような感じ、街歩きが楽しい。

こういう時は迷子になるに限る。
大雑把に行く方向だけ感じながら適当に路地に入ってゆく。
同じところをグルグル回る事もあるけど、それもまた楽し。
予期せぬお店や風景に出会う事ができるかもしれない。

途中アイスクリームを買う。
ピスタチオ味が絶品。旅のベストアイスはこのお店だった。

なめし革商店を発見。
さすが本場イタリア、質感が素晴らしい。
カバン、靴、手袋、ベルトなどを物色してる中に素晴らしい財布を発見。
ここ1年ほどへたってしまった財布を使っていたので迷わず購入。
確か56ユーロくらいだったかな。

この頃にはユーロと円のレートが麻痺してくる。
1ユーロ160円が相場だが、イタリアでの1ユーロの価値は100円くらい。
だんだん麻痺してくるとかえってこの財布も安い買い物に思えてしまう。
いかんとは思いつつも、想い出の品になるだろうと思い購入。
この買い物の為にアッシジまできたのかもしれない。

#イタリア旅行記(25) アッシジ商店街

聖フランチェスコ大寺院の見学をすませ、再びアッシジの街へ。
狭い道は車がようやく一方通行で走れるくらい。
昔は車は入って来れない街だったときいていたが、今はアスファルトの舗装もでき、車がたくさん通っている。

地震からの復興作業を行う為に車の乗り入れがはじまったのかも。
ホテルの真ん前まできてくれるタクシー。
この便利な生活を修復が終わったあと手放す事ができるのかと思うと複雑な気持ちになる。
便利って絶対善なのだろうか?

アッシジには写真のようなお店がいっぱいある。
アーチ型の入り口とその横にディスプレイ。
ここはどうも靴屋さんらしいが、並びきらなかった靴がこのように並べられている。
どれも立派な靴ばかり。さすがはイタリア。
こうやって並べていて盗まれないのか心配になってしまうが、この大らかな雰囲気がイタリアの郊外なんだろう。

イタリアはなめし革の技術が素晴らしいとローマの添乗員さんが言っていた事を思い出す。
僕も何か買って帰ろうかな。

#イタリア旅行記(24) 聖フランチェスコ大寺院

アッシジでの最初の買い物ピザを口に放り込み足早に店を去る。

坂道を上りきれば聖フランチェスコ大寺院だ。
最後の城門をくぐると広大なスペースがひろがる。
写真がその瞬間。
素晴らしい景色に息をのみすぐにカメラを構える。

オフシーズンだけあって人がとても少ないが、それでも全くいないタイミングでシャッターをきることは難しい。
しばしねばってみたが無理なので諦めて撮影。
シャッターチャンスはなかなか巡ってこない。

天気は最良。
青い空にはまばらな雲が強風に流されて飛んでゆく。

1997年の地震で被害にあったアッシジ。
修復された壁は新品になってるからだろうか、真っ白な教会の壁面が目にまぶしい。

聖フランチェスコ大寺院の中は無料で見学できるが、外で有料の説明用ラジオみたなものを貸し出ししてくれる。
ひんやりした室内に5階分くらいありそうな高さの天井。
ステンドグラスを通して外の光が強く差し込んでくる。
神々しさを感じる場所に圧倒され息をひそめてしまう。

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