#イタリア旅行記(18) システィーナ礼拝堂

バチカン美術館を巡りたくさんの美術品に触れる。
やっぱり美術館見学にきたのは正解だったと思う。

でもそのかわりシスティーナ礼拝堂にはいけなくて少し残念に思う。
まあ参拝者は長蛇の列だったし仕方がない。
ローマの滞在がもう一日長ければ。

そんな風に思っていたら美術館の中でラッキーなもの発見。
システィーナ礼拝堂への順路の看板。
え?システィーナ礼拝堂につながってるわけ?
半信半疑ながらそちらへ向かう。
もし見れるならこんなに嬉しい事はない。

人が一人通れるだけの、決してすれ違う事ができない狭い廊下を歩いて地下の方向へ。
憧れのシスティーナ礼拝堂に到着。
本当にこれました。このコースはおすすめです。

システィーナ礼拝堂、高い天井にフレスコ画がびっしり。
世界一大きいフレスコ画の美しさと荘厳さに息をのむ。
室内には観光客がビッシリなのでガヤガヤしてる。
で、フラッシュたいてバンバン写真撮影してる。おいおい。
もう警備員のお兄さんも注意もしない。
毎日これじゃあ仕方ないよね。

フラッシュ使わないモードの方がきれいにとれますよーって心で忠告。
この写真はNikon D-70で撮影。
重くて持ち歩きは大変だけど、本当に気に入ってます。

#イタリア旅行記(17) ヴァチカン美術館・回廊の天井

美術館の回廊にさしかかる。
すごいたくさんの観光客が順路通りに歩いてゆく。
といってもオフシーズンだからきっと空いてるほうなんだろう。

観光客があまりフレームに入らないようにしながら回廊の写真を撮る。
回廊の壁にはタペストリー。
そして天井にフレスコ画。

天井は白熱灯の光で優しくライトアップされていていい雰囲気。
この風景がながーい回廊の間ずっと続いている。
すごいなあというしかない。すごい。

回廊の途中に時たま売店がある。
裁判所みたいな一段あがった木製の教壇の向こうにおばさんが座っていてアートを販売している。
日本語に翻訳されたものも多数あった。
この素晴らしいアートの数々が掲載されているなら買いたいなあと思ったが、旅はまだはじまったばかりなのでここは控えておこう。

この後どんなアートに出会えるのか楽しみがふくらむ。

#イタリア旅行記(16) ヴァチカン美術館の床

モダンアートを中庭で見つけた後、回廊の中へ。
次の作品を見る為に移動をはじめる。

移動中の壁も作品でいっぱい。
そこかしこがアートでどれが作品でどれが調度品なのか見分けがつかない。
天井もフレスコ画だろうか、びっしり絵画が飾られている。
この量、この質、すごい。圧倒される。

そしてなんといっても素晴らしいのが写真撮影を許可してる事。
ボストン美術館もそうだった。
僕がバークリー留学時代、ストレスを感じるとグリーンラインでボストン美術館へ向かい、館内で借りられる椅子に腰掛けてスケッチブックにいろんなものをデッサンした。
エジプトの象形文字、ライオンの壁掛け彫刻、モダンアート、日本刀。
たくさんの美大生や学芸員が同じ事をしていた。
そして疲れると美術館の中のカフェでおいしいコーヒーを楽しむ。
清水君と待ち合わせして音楽論を語り合ったりしたものだ。

入館料は無料。
ボストンの学校に在籍してる生徒は生徒証を見せるだけで入館できる。
人を、人材を育てることができる国アメリカの懐の深さに感動し、ずっと感謝しつづけている。
今の音楽家としての僕を育ててくれたのはまぎれもなくアメリカという国なんだ。

アメリカで美術館の楽しさを知った僕は、日本の美術館は肌にあわない。
唯一楽しかったのは金沢の21世紀美術館かな。
あとの美術館に良い思い出はない。
イタリア・バチカン美術館は久しぶりに心から楽しめる素晴らしい場所だった。

写真はバチカン美術館の床。
なんて素晴らしい細工がしてある床なんだ。
本当にきて、この雰囲気に久しぶりに出会えてよかった。

#イタリア旅行記(15) ヴァチカン美術館のモダンアート

サン・ピエトロ寺院前広場から出てきた道をもどる。
そのままバチカン市国の城壁に沿って左回りに歩く。
地図で見ても大きい城壁だけど歩いてみるとやっぱり大きい。

10分程度歩くと城壁に大きな入り口が開いてる場所を発見。
自信はなかったがたくさんの人が集まってるのを見る限り、ここが美術館への入り口であるらしい。

チケットセンターも見当たらないし、外で待ってる風な人もいるし、でも中にズンズン入ってゆく人もいるし、どうしていいのかわからない。
係員の人に聞けば一発なんだけどなあ、やっぱりイタリア語予習するんだった。

警備員風のお兄さんたちを眺め、心の中で「Hello!」と英語で念じながらアイコンタクトする。
一人が気がついてニッコリほほえみ返してくれた。
見つけた!この人だ、英語が通じるのは。
この方法でこのイタリア旅行は乗り切ろうと決める。

入り口をくぐり、セキュリティ・チェックを受けてから二階のチケット売り場&入り口へ。
なんだ簡単じゃん。美術館に入場完了。

バチカン美術館に入ってすぐの広場の写真がこれ。
おお、イタリアに入ってはじめてのモダンアート作品。
こういう作品も扱うんだなあとちょっと不思議な気分。
とにかくイタリアに入国してからここまで見てきた美しいものは歴史の遺産ばかりだったので、僕の中には「ひょっとすると進化形アートは受け入れない国なの?」という疑問が生まれていた。
なのでバチカン美術館というコンサバティブであるべき場所でモダンアートを見る事ができて嬉しかった。
新しいものでも、いいものはわかってもらえるんだよ。

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